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横浜で95白スポと黄色のモンキーに乗ってる主婦。腰痛持ちの近場カフェめぐり~♪ 画像や文章を無断転用しないで下さ~い。

屋久島へ・9 [屋久島]

自己満足屋久島編にお付き合いありがとうございます。
これは自分が歳とった時読む為に事細かに書いてます。(笑)
IMG_5127.jpg
もののけ姫の森を断念して弥生杉コースです~
1時間ほどの整備された弥生杉コース。弥生杉だって樹齢3000年越えの巨樹。
結果としては最高に良かった。皆もののけ姫の森を目指すので
誰一人いない貸切状態の静謐な森。苔だってシダだって杉だって充分満載。
却って観光客ワサワサのもののけ姫の森よりもののけ姫の森っぽかったかも。
体調不十分でまったく写真の撮れなかった昨日のリベンジで撮りまくった。
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突然の巨石。反対を見ると上にゴロゴロ。落ちてきてるんだね。
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姉と二人ゆっくりゆっくり歩いては立ち止まり写真を撮り苔を見る。
ただ沢の脇に立ち、水音に耳を傾け、葉擦れの音、鳥の声、吹き抜ける風の音。
苔の上に輝く水滴、いろんな色の緑、上に抜ける青空、横切る白い雲
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沢の水を汲んで飲み喉を潤す、顔を洗う。飲んだ水と吸い込んだ空気で
体の中を綺麗なモノが満たしていってくれるような感覚。

姉と二人なので、なんとなく昔に戻る。自分が5歳くらいの時の屋久島。
深くて暗くて大きくて、気根を沢山垂らしてうねるガジュマルの木の向こう側
違う世界に行ってしまいそうでいつも手前で引き返してた。
今と違って防波堤も堤防も無い海岸は村からまっすぐ海。
花崗岩が混ざった白い砂。雲母が光を反射するのか夏は特に光を返して
自分の周り全てが真っ白に見えて真っ白な世界に取り囲まれる。
その頃海岸脇にあった土葬のお墓(今は整備されてるよ)山岳信仰の屋久島は
それぞれの村に流れてる川の上流の岳にその村のご神体が奉られている。
真っ白な海岸から目を上げれば神様がいる大きく深い山が見下ろして迫る。
どんどん大きくなる波音に違う空間に行きそうで泣きながら家に戻ってた。

屋久島での私の記憶の原点はいつも大きな自然の中にたった一人。
スグ隣に畏怖すべきものがいるって感覚。これは一生抜けない。
まぁ実際5歳くらいの私はいつも一人だった。
小学生だった姉は付いてこれない邪魔な5歳児を上手い事まいて
友達と遊びに行ってしまうので、だいたい途中ではぐれる。
同じくらいの歳の子は5歳児感覚の近所にはいなかったし
昼間の村は誰一人外に居ない。そして村も真っ白
(働ける人は仕事か農業か漁業。歳寄りは涼しい朝晩しか外に出ない
 村の道は海岸の砂が敷いてあったから白い。まるでキリコの絵)

いつもまかれてトボトボ一人で歩く。いつでも聞こえる波の音と
蝉の声と何処かの家の中から聞こえる機織りの音。
ギィッパッタン ギィッパッタン  シュロロロロ ギィッパッタン
たまに人と出会っても麦わら帽子の影になってる日に焼けた皺深い顔。
笑った口元から出る分からない方言により一層怖くなる。
誰もいない家に逃げ込む。ヒンヤリとした空気。お線香の香り。
黒光りしてる大黒柱。見上げる天井の太い梁。何かいそうな黒い影。
脇に大きな黒い仏壇。金色に光る仏具。私を見下ろすご先祖の写真。
真っ白な窓の外。波の音。誰もいない。5歳児にはハードな記憶。
もちろん普段は家に帰れば今は亡くなってる祖父母が居たはず。
けど記憶はより強い方を覚えてる。大きな自然の中にいつも一人。

記憶の中の屋久島は怖かった。その後何度か来たけどやっぱり怖かった。
けど今回久々に来てビックリ。観光地。ドコもかしこも人でワサワサ。
いつも隣に感じてた畏怖すべき大きな物はもうドコにもいない。
宮崎駿監督は屋久島に来てこの感覚を体験して感動して
「もののけ姫」を作ったのかもしれないけれど、その偉大な作品は
屋久島から神を奪ったのかもしれない。神から屋久島を奪ったのか?
里にはもう神はいない。すっかり観光地の過疎の村。山にもいない。
もっとも私は今回山の奥まで行ってない。縄文杉にも会ってない。
だから山の上は分からないけど・・・・・少し悲しいかな。
IMG_5151.jpg
弥生杉。大きい。縄文杉・紀元杉と並んで屋久島の3大杉なのかな?
けどだいぶ痛んでるっぽい。幹回りは8m越え。
昔、根元の辺りを通る形で木道が作られてたんだけど、樹の傷みが激しく
グルッと上を回る木道に作り替えたらしい。
この樹も数年のうちに翁杉のように倒れてしまうのかなぁ?

弥生杉の脇のベンチでパンを食べてると凄いカップル。
ヤンキー感たっぷりのスーツに先のとがった革靴の彼。
ピラッピラの服にハイヒールのバッチリメイクと巻き髪の彼女。
どこをどう間違ってココにいるんでしょうか?その靴で来たの?
弥生杉を見て先に進むカップル。残った香水と整髪料の臭い。
自分の臭いで杉の香りも湿った苔と土の香りもしないでしょうに。
ちっとも楽しくなさそうなのに何で来るんだろう。観光地なんだなぁ。
IMG_5115.jpg
屋久島・1でウッカリ載せちゃった写真。ココのコースの写真です。
人がいない分、写真を撮る方は撮り易いかもしれません。お勧め。

ゆっくりゆっくり2時間以上かけてコース終了。
子供達が行った『もののけの森』までは往復3時間コース
「早く帰って来るね」と言ってた娘達。昨日の脚力具合から考えて
3時間かからないで戻ってくるはず。
入り口脇のベンチで待つ。沢まで下りて足でも浸けてようかとも思うけど
時間の経過とともに心配になりそんな事もしてられない。
遅い。おかしい。元気過ぎてもののけ姫の森を過ぎて太鼓岩まで行ったか?
太鼓岩までの往復は4時間が設定されている。もののけ姫の森の先は
結構険しいはず。しかも太鼓岩まで行く人は朝一に行ってるから
もう人が少ないはず・・・・・大丈夫か?

思わず隣にバス待ちで座っていた凄いカメラ機材のお兄さんに話しかける。
「太鼓岩まで行かれましたか?」「はい。行きました」
「こんな子達途中で見ませんでしたか?」と娘たちの写真を見せる。
写真やってる人は結構周りを見てるので覚えているかも。
「見てないですね~」「スイマセン。ありがとうございます」
その後も数人に聞く。見た人は居ない。・・・大丈夫だと思うけど大丈夫かぁ?

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影風響

今晩はです。
 歳をとるたびに薄れゆく記憶、でもね幼き日の記憶は、どんなに年月を重ねようとも、心の中にしっかり焼き付いている物だと、私は感じております。

 文面の中で「その偉大な作品は屋久島から神を奪ったのかもしれない。神から屋久島を奪ったのか?
里にはもう神はいない。」なんと素晴らしい表現
読むにあたり、胸がジーンと響ましたです。
又、お邪魔致します有難う御座いました。
次回も楽しみにしています。 バイバイ
by 影風響 (2016-09-23 21:24) 

gaachan

>影風響さま
こんにちは。
文章をお褒めて頂いて、とっても嬉しいです。
ありがとうございます。
特にこの頃は最近の事は忘れるのに子供の頃がどんどん
鮮明になってくる気がします。
歳ですかね~(笑)
by gaachan (2016-09-24 10:50) 

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